こんにちは、裏メンくんです。本業の合間に裏メンをしています。
雀荘にアンダーグラウンドなイメージを持ってる方はまだまだ多いです。ましてやどういう風に収益を上げているかなど、一般の方はなかなか知る機会が無いですよね。
今回は、雀荘店員を経験し、現役裏メンとして雀荘にどっぷり漬かっている僕が麻雀荘の収益構造を解説していきます。
収益
フリー
フリーとは、一人で来店したお客さんが他のお客さんと麻雀を打つことです。
仲間が集まらなかった(集めるのが面倒)
知らない人と打っても嫌じゃない
ちょっと空いた時間に麻雀を打ちたい
こんな人がフリーを利用します。
この図はフリーのお金の流れを表したものです。今回はゲーム料を400円に設定しています。
ゲーム終了時に店員がゲーム料を回収しに来るので、お客さんそれぞれが店員に400円を渡します。その時、トップを取った人はトップ賞の分多めに払うことが一般的です。トップ賞は税金みたいなものですね。雀荘が定期的に開催するイベント費用に充てられたりします。
ゲーム料によりますが、だいたい1ゲームあたり1,700円~3,000円の収益が発生します。
また、集金方法は他にも
・帰るときに打った回数に応じてまとめて支払う
・ゲーム開始時に支払う
などがありますね。
半荘戦の雀荘の相場は以下の通りです。
ゲーム料:300~400円
トップ賞:100~300円
1,000点100円(いわゆるテンピン)
ゲーム料:500~600円
トップ賞:100~300円
余談ですが、賭場開帳図利罪の証拠になるのでホームページにレートを書いている雀荘は無いでしょう。しかし、ゲーム料は書かれていることが多いのでこの相場と照らし合わせればレートを予想することができます。
歌舞伎町の東風戦なんかはもっと高いゲーム料だと聞きますが、僕は怖くて打ったことがありません(笑)
セット(貸卓)
セットとは、メンツを集めたお客さんが雀荘の麻雀卓だけを借りることです。
雀荘の立地や麻雀卓の性能、ドリンクバーの有無などで値段は様々ですね。
相場は1時間当たり1,000円~1,600円です。
店側からするとセットのお客さんはとてもありがたい存在です。麻雀を打ち始めてしまえばほとんど接客することが無く、それでいて収益が発生し続けますからね。
麻雀卓が稼働せずに待機している状態は、雀荘にとってはただただ機会損失なのです。
麻雀教室
麻雀教室をやっている雀荘も増えてきました。麻雀プロが講師として教えているところも多く、健康マージャンのブームとともに人気が出てきていますね。
この値段設定は本当に様々ですが、1人、1時間あたりに換算すると1,000~2,000円程度に収まることが多そうです。
開催頻度から考えても収益源としては弱く、フリーやセットをメインとして、店が暇な時間帯に開催したりしています。
大会運営
麻雀最強戦や学生麻雀大会などの予選の開催地として、会場提供や運営を行うものです。
知り合いの雀荘で最強戦の開催をしたことがあるようですが、収益としては一人あたり1,000円とのことです。しかし、最強戦の場合加盟料として年間9万円ほどかかるらしく、もとを取るには90人呼んでようやくトントン。そのうえ準備や片付けも必要なので収益としては考えるのは無理がありそうです。
経費
人件費
雀荘で一番大きい経費はやはり人件費です。フリーの営業をしていると、お客さんが一人できても相手ができるように3人の従業員を出勤させてなくてはいけないので、なかなかここは削れません。
毎日12時間営業、常時3人出勤、時給1,000円だとすると
1,000円 × 3人 × 12時間 × 30日 = 1,080,000円
少なめに見積もっても1ヶ月あたり108万円の人件費が発生しますね。
家賃光熱水道費
雀荘である以上店舗は不可欠なので、家賃光熱水道費が固定費としてかかります。
これに至っては広さや立地で大きく変わるので相場はありませんが、最低でも月30万円はみておいたほうがいいでしょう。都心ではウン百万円かかるところもあります。
ドリンク・軽食代
これも経営方針次第ですね。フリードリンクだけにして、食べ物は近所の飲食店の出前に任せるお店も多いです。
0円のところもあれば、毎月100万円以上かかっているところもあります。大手チェーンの「さかえ」はお客さんに軽食の無料サービスをやっていて驚いた記憶があります。
また、学生バイト時代に聞いたんですが、実はドリンクバーの飲み物ってすごく高いみたいです。
普通にスーパーで買うくらいの金額くらいするそうで、ドリンクバーを置かずに冷蔵庫にペットボトルを入れておく雀荘も多いですね。
麻雀卓のリース料
開業するにあたって、麻雀卓を購入するかレンタルするかを選ぶことになります。
新品で買おうとすると1卓あたり50~70万円ほどですが、リース料は2万円/月 程度のようです。
意外と安いので、軌道に乗るか分からない状態で出店する場合は選択肢になりそうですね。
イベント資金
流行っている雀荘は定期的にイベントをやってますね。
・最初に役満をアガった人にご祝儀!
・3連勝したらご祝儀!
・〇〇日連続来店でゲーム券〇枚!
など、様々あるのでお客さんからすれば楽しみのひとつです。
大きなイベントだと数十万円単位の資金が必要となります。
このための資金としてトップ賞をいただいてます!
と説明する雀荘もたまに見かけます(笑)
客や従業員へのアウト
雀荘で言う「アウト」とは、負け分が払えないから雀荘側に借金をすることを言います。
特にお客さんに対しては返してもらえる保証がないので雀荘としてはなるべく取りたくない手段です。
アウトを認めるかどうか、認める場合上限金額はいくらか、雀荘によって様々です。
余談ですが、従業員の給料はアウトが引かれて支給されます。アウトがかさむと給料日なのにお金を貰うどころか払う羽目になることも…。
雀荘の闇の部分ですね…
まとめ
雀荘の収益構造について解説しました。
興味本位の人に読んでもらい、雀荘のアンダーグラウンドなイメージを少しでも払拭できれば嬉しいです。
それではまた!
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