裏メンとは?仕事内容や店舗側のメリット、自身の待遇を紹介

麻雀
こんにちは、裏メンくんです。今回は裏メンとは何かについてお話ししたいと思います。

裏メンって聞いたことあるけど詳しく知らない…

てか裏メンってほんとにいるの?都市伝説じゃない?

こんな声もあると思うので、実際に裏メンをしている僕が裏メンの実態をめちゃくちゃ詳しく解説していきます。ここまで裏メンについて掘り下げる記事は史上初ではないでしょうかw

この記事を読めば

✅裏メンの仕事内容やメリット・デメリット
✅お客さん裏メンの見分け方

が分かります。最後には僕の待遇や裏メンのなり方を紹介するのでぜひご覧ください。

裏メンとは

裏メンとは

裏メンは裏メンバーの略で、お客さんのふりをした従業員(メンバー)です。他のお客さんに裏メンと極力知られないよう、普通のお客さんのように麻雀を打っています。

仕事内容

麻雀を打つこと。ただそれだけです。お客さんやメンバーの数によっては席を譲って出番がくるまで待機となる場合もあります。

例えば開店時に正規メンバー2名、裏メン1名だった場合

パターン1)お客さんが1名
お客さん1名、正規メンバー2名、裏メン1名

パターン2)お客さんが2名
お客さん2名、正規メンバー1名、裏メン1名(正規メンバー1名は店内雑務)

パターン3)お客さんが3名
お客さん3名、裏メン1名(正規メンバー2名は店内雑務)

パターン4)お客さんが4名
お客さん4名、裏メンは待機(正規メンバー2名は店内雑務)

こんな具合になります。雀荘によって細かい違いはあるでしょうが、基本はこの考え方になりますね。

待遇

時給が発生するパターンもあれば、ゲーム回数×〇〇円支給といった場合もあります。

ただし裏メンの待遇は相場が決まっているようなものではなく、店主と裏メンの関係性によって大きく左右されます。後半に裏メンくんの待遇も紹介します。

裏メンの見分け方

注意深くお客さんを観察していると、裏メンを見分けられる場合があります。

4人打ちの雀荘でメンバーが2人しか出勤していない

メンバーは3人出勤していないとお客さんが1人で来た時に卓を立てられません。もしあなたが開店時間に来店し、メンバー2人と先客1人がいた場合その先客が裏メンの可能性があります。

新しく来店したお客さんに席を譲る

お客さん4人でフリーを打っており、立ち番のメンバーが2人。こんな状況だと新しくお客さんが来た時にどうやって卓を立てるんだろうって思いませんか?

もう1卓立てるには人が足りないし、新しく来たお客さんが麻雀を打つには誰かが抜けるしかありません。こんな時に当たり前のように席を立つお客さん…その人が裏メンの可能性が高いです。

麻雀を打つわけでもなくずっと雀荘で退屈そうにしている

麻雀を打つわけでもなくただただ雀荘で時間をつぶしているお客さんがいたら裏メンの可能性があります。お客さんだけでフリーが立っている時は裏メンはやることがありませんからね。

しかし、本当のお客さんが疲れて一時的に休憩していたり、ご飯休憩をしている場合もあります。上記2つに比べると判断材料としては弱いですね。

これらに当てはまると裏メンの可能性が出てきます。しかし、それでも断定はできません。雀荘は万年人手不足の業界ですので、そもそもメンバー2人の状態で店を回すことも少なくないですらね…。

また、これらの情報をもとに感づいてもメンバーに「あの人裏メン?」なんて聞かないであげてくださいね。基本的に店側は裏メンの存在を隠したいので、意地悪な質問になってしまいます。

裏メン側のメリット・デメリット

メリット

場代を払わず麻雀が打てる

これが最大のメリットですね。麻雀好きにはたまらないと思います。フリー雀荘というのは動くお金に比べてゲーム料の比率が非常に高く、回数を重ねて確率が収束してくるとトータルで収支をプラスにすることが非常に難しいのです。

その点裏メンならゲーム料を払わなくていい、もしくは格安で参加することができるので長期的な収支がケタ違いに変わってきます。

趣味兼副業になる

コンスタントに好成績を出せる実力がある人にとっては趣味兼副業になりますね。もともと趣味でフリー雀荘に通っていた人は必然的にお金が浮くことになります。

接客をしなくていい

裏メンはお客さんのふりをしているので、おしぼり出しやドリンク出しをしている場合ではありません。「いらっしゃいませー!」なんて言わないようにしましょうw

メンバー経験があるので分かるのですが、店内の状況に常に気を配りながら打つのとそうでないのとでは麻雀の成績が全然変わってきます(少なくとも僕はそうでした…)。なので、接客しなくていいというのは意外と大きなメリットとなるのです。

デメリット

卓に入らない時は何もすることがないし、給料も出ない

卓に入る優先度はお客さん>裏メン>メンバーです。お客さん4人でフリーが回っている時は何もすることがないので暇になってしまうし、裏メンの報酬はゲーム回数×〇〇円となるので完全に虚無な時間が訪れることになります。僕の場合はYouTubeを見たり本を読んでやり過ごしていますね。

時間が拘束される

お店は裏メンありきでスタッフのシフトを組んでいます。なので裏メンにも責任が伴いますね。
「今日は体調悪いなあ」、「違う予定入れたいなあ」と思ってもドタキャンするわけにはいかないということです。

好きなタイミングで帰れない

くどいようですが、お店は裏メンありきでスタッフのシフトを組んでいます。麻雀でいくら負けても嫌なお客さんが相手でも帰るわけにはいきません。好きな時に来て好きな時に帰れるのはお客さんの特権なのです。

雀荘側のメリット・デメリット

メリット

メンバー3入りの卓を立てなくて済む

お客さんの中にはメンバー3人を相手にして麻雀を打つことを嫌う人が結構います。理由は単純に勝率が落ちるからですね。

メンバーは生活をかけて四六時中麻雀を打っているので淘汰され、必然的に強くなります。「強いやつとバチバチにひりつく麻雀が打ちてえ」というお客さんもいますが、少数派ですw

なのでお客さんの中にはメンバー3入りならもう1人お客さんがくるまで待つ人や、開店して少し経ちお客さんが何人か来た頃を狙って来店する方もいます。

そういったお客さんが多くなるとフリーの回転が悪くなったり、メンバー3入りが頻発するとそもそも雀荘からお客さんの足が遠のく原因になります。なので店側はメンバー3入りを嫌う傾向があるのです。

メンバーのアウトを減らせる

アウトとは店への借金のことです。メンバーは1か月の給料と麻雀の勝ち負けを合算して最終的な給料とします。つまり麻雀で負けすぎると、

このままじゃ給料残らないよ…

この仕事続けたいけどこれじゃ生活が成り立たないから辞めさせてもらいます

となってしまうんですね。ただでさえ人手不足のこの業界で、せっかく雇ったメンバーが辞めてしまうのは経営者にとっても痛手です。

裏メンは別に本業がある場合が多いです。勝っても負けても自分のお金で完結してくれる裏メンは経営者にとってはありがたい存在なのです。

フリーの卓数を増やせる

例えばメンバー3人が出勤している雀荘にお客さんが4人来た場合、お客さん4人でフリーを回すことになります。そこに裏メンが入るとどうでしょう?

フリーが2卓立ちますよね。メンバーからもゲーム料をとる雀荘がほとんどですので、経営者としてはメンバーがいた方が儲かるのです…。雀荘の闇が垣間見えますね。

人を雇う手間が省ける

メンバーを雇うにも求人を出して、面接をして、教育をする必要があります。一方裏メンは

〇〇円やるから打ってくれ!

と言うだけでいいので非常に楽です。融通が利く裏メンがいることで店側にも大きな安心感が生まれるのです。

デメリット

お客さんからの信頼を失う可能性

冒頭で触れましたがお客さんはメンバー3入りを嫌う傾向があります。つまり、裏メンの存在はお店がお客さんを騙している行為ともとれるんですね。それがバレるといい思いをしないお客さんがいることも事実です。絶対「いらっしゃいませー!」なんて言っちゃダメなんです!

本来お客さんとして来ていたはずの裏メンからのゲーム料が無くなる

これはお客さんを裏メンに起用した場合のデメリットです。これに関しては経営者側の損得勘定によることが大きいと思います。

裏メンくんの実体験

裏メン開始の経緯

通っていた雀荘の店長と仲良くなり、飲みに行った時のこんな会話がきっかけでした。

店長
店長

裏メンを雇っていたんですけど、みんな数か月でパンクしちゃったんですよ…

裏メンくん
裏メンくん

えっ、マジで裏メンっているんだ…。待遇はどんな感じですか?

店長
店長

時給なし、ゲーム代フルバック、1ゲームにつき200円支給です

裏メンくん
裏メンくん

ほう、対人成績で負けてなければ絶対負けないですね

店長
店長

そうなんですよ!この待遇で負けるなんて僕には考えられないです

裏メンくん
裏メンくん

(そりゃあんたが鬼強いからやw でも、それなら俺でも勝てそうだな…)
…週末だけでよければ、僕が手伝いましょうか?

店長
店長

マジっすか!?助かります!

この店長は同い年で麻雀も強く、僕の麻雀ライフに欠かせない友達になりそう!と思っていたのでWin-Winになればいいなと思って提案した結果、僕の裏メン生活がスタートしました。

待遇

僕の待遇はこんな感じとなっています。

●9:00~19:00勤務
●時給なし
●ゲーム代フルバック。加えて200円/回支給
●トップ賞は払わなければならない
●各種イベントは参加できない
●まかない付き(嬉しい!)

裏メンになるには

マナーの良い雀士であること

雀荘にマナーの悪いお客さんがいると行きたくなくなりますよね。裏メンにも他のお客さんを不快にさせずに麻雀を打つスキルが求められます。

経営サイドと仲良くなること

裏メンの誘いは知り合い経由がほとんどです。もしあなたにそのような伝手が無く裏メンをしたいなら、何度か雀荘に通いつつ経営サイドに自分を売り込むことが必要になります。

おわりに

裏メンについてここまで掘り下げた記事はなかなか無いと思います(笑)

みなさんの裏メンについての疑問が解消できたなら幸いです。今度雀荘に行ったらぜひ裏メンを探してみてください(笑)

もし身近に裏メンの知り合いがいたら、ウチの待遇はこうだよ!とか教えてもらえると嬉しいです。

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